Hちゃんとのベリー摘み
昨日の夕方、またしてもベリー摘みに行ったのでした。連日出歩いていますね。今回は別の日本人のお友達と一緒です。私が(ある方の弁によれば)「ベリーの女王」であることは割りと知れ渡っており、近年では季節になると「葉子さん、ベリー摘みに行きましょう」という声がかかるようになったのです。今日の連れのHちゃんは植物に興味があり、いろいろ写真を撮っていました。何種類ものベリーの名前を覚えるのに苦労していた彼女は、彼らの独自の名前をつけて呼んでいました。
今日の行き先は市内の大きな自然公園であるスタンレー公園です。ここは水族館の前の広場で、毎年何人ものアーティストが似顔絵を出しています。バンクーバーにはいくつかこういうアーティストコーナーがあります。誰でもどこでも出していいわけではなく、ちゃんと市に申請して許可証を貰わなければなりません。私もこれをやってみたことがあります。一夏だけでしたが、ガラス絵は物珍しかったようで、大勢の方が興味を示してくださいました。まあ、一回でいいかな、とは思いますが、いい経験でした。 ものすごーくかわいいベリー。これはつる性のブラックベリーです。カナダに昔からあった種類です。 海岸に出て、海辺の遊歩道を歩きました。 ベリーはたくさんありますが、高いところにあるのが難点です。身長2メートルくらいのお友達が欲しいねえ、と、小柄な日本人のおばさんが二人で嘆いていたら、そこに背の高いおじさんがやってきました。何てラッキー!親切な彼は大きな実がたわわの実った高いところの枝をぐーっと押し下げて、長いことそのまま持っていてくれました。フレンドリーなHちゃんとお喋りな彼は話が弾んでいました。彼は息子さんにも幼い頃から食べられるベリーのことを教えてあげたそうです。 私たちがベリーを摘んでいると、何人もの人たちが寄ってきて「それは何というベリー?食べられるの?」と聞いてきます。ある韓国人の女の子は、「食べられますよ。ちょっと酸っぱいけどおいしいですよ」と教えてあげても信用せず、一粒私に突き出して「あんたがまず食べてみせろ」と迫りました。まあいいけどね。気持ちは分かりますし、そういう人はたまにいますけど、多少失礼でもあるような。。。でも、食べて見せると安心したらしく、その後はたくさん採って食べていました。 海の中から突き出した岩の上に作られた彫刻。頭の上でカモメが長いことじっとしていました。向こう側の海辺は工業地帯になっています。 子供のための水遊び場もあります。最近はカナダもようやく暑いので、大勢の子供たちが心から嬉しそうにはしゃいでいました。 大人たちは近くの芝生でピクニック。 小さなバケツを持ってきてベリーを摘んでいるネイティブの人たちがいました。田舎のほうにいけば今でもこうして採集をしているネイティブの人を見ることも多いのでしょうけれど、私は初めて見かけました。市内で見るネイティブの人たちは、大抵は自然と共生していたご先祖の面影もないような暮らしをしているように見えます。お酒、麻薬、貧困、失業、未婚での妊娠、不健康な食事、物乞い、盗み、、、というイメージがあまりに強いのです。環境も汚くするし、あまり誇り高く暮らしている様子ではありません。伝統的なアートのデザインだけは大切に守られているようですが、狼とかワシとかの野生動物をモチーフにしたそれらが白々しく見えるのは何だか悲しいことです。もちろん、彼らがこうした状況に堕ちてしまった大きな原因は白人による入植です。近年までカナダ政府が行っていた寄宿舎制の強制的な同化教育の影響も甚大です。原因があったにしても、現状の悲惨さと不快さは否めようもありません。さて、どうする?という方法が私に分かるわけではもちろんありません。でも、こうしてネイティブの人たちが昔ながらの食糧を集めている様子を間近に見られたのは嬉しかったです。 これは珍しい赤紫のハックルベリー。赤いのと青いのとの雑種だと思います。味は同じです。 一面のベリー。 本日の収穫。全部Hちゃんにあげました。バンクーバーの夏のミックスベリー・ジャムを作るそうです。亜種も含めて8種類の収穫がありました。 すごく大きいアザミがありました。 まだ熟れていませんが、ヘーゼルナッツです。これを食べたければリスとの競争に勝たねばなりません。 自然公園の外には自然アート。不可解な現代彫刻があるよりよっぽどいいなと個人的には思います。 これって、何だかいかにもバンクーバーという感じの風景です。市の観光課で使ってもらえないだろうかと思うほどです。 久しぶりに会ったHちゃんと夕食を食べて帰りました。入ったのはラーメン屋さん。外のメニューをさらっと見て、何かあるだろうと思って入ったはいいものの、、、見事にラーメンしか置いてないお店でした。スープは鶏がらなので、「あのー、スープ無しでできますか」と一応聞いてみたら、それはできない、という当たり前のお返事。感じのいいウェイトレスの女の子が「ベジタリアンの方でしたら」と勧めてくれたのがこちら。このお店は最低8ドルは注文しなければならないそうなので、8ドル分盛り付けてもらいました。ベジタリアンのくせにこんなお店にやってきて、どうもご迷惑おかけしました。でも、ラーメン屋さんででこういうメニューを頼むベジタリアンは私だけではなく、時たまいるのだそうです。ちょっと驚いたような、そうでもないような。。。
by ammolitering3
| 2010-07-13 01:02
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