人気ブログランキング | 話題のタグを見る

写真サイトです。

サンザシ寒天

この前サンザシの実でジャムを作ったのですが、そのときは実に水を加えて煮て漉した汁だけで作ったので、余った果肉は冷凍しておきました。それを今日は例のプルプル寒天イナアガーで固めてゼリーにしてみました。2袋で1リットルくらいが固まるのですが、使った水の量はその5分の1。砂糖少々を入れて煮溶かして、相当濃い寒天液になったところで果肉約1カップを入れました。これだけ濃いとグミみたいになるかなあ、と期待していたのです。
サンザシ寒天_c0110677_12175139.jpg



できあがりはこちら。グミっぽくはなりませんでしたが、固いかるかんのようなざっくりした歯ごたえで酸味はゼロ、やる気のない甘さ、という、いかにも地味で私の口に合うお菓子になりました。
サンザシ寒天_c0110677_12235121.jpg

# by ammolitering3 | 2010-08-08 12:29

とうもろこしの茹で方

とうもろこしをゆでました。野菜は皮付きのままゆでたほうがおいしいので、とうもろこしでもやってみたら、、、なんだかすごく土っぽい匂いが台所中に漂いました。不愉快かといえば別にそれほど不愉快でもないのですが、結果的にそれほど劇的に味が変わったわけでもなく、茹で上がって熱いのを剥いたりヒゲを取ったりするのは大変だったので、やっぱり今後は皮無しでゆでようと思いました。
とうもろこしの茹で方_c0110677_256246.jpg



値段の高いお洒落なヘルスフードのお店に行って、つい買ってしまったクッキー。。。セールになってたのです。今は消費者の倫理性に関する本を読んでいるというのに、消費者とは結局値段に釣られるもんだ、という浅ましい現実を我が身が声高に語ります。これは小麦などに含まれるグルテンが入っていないショートブレッドです。私は別にグルテンのアレルギーではないのですが、カナダにはそういう人がやたらと多いので、いろんな製品が充実しています。レモンは好きなのでさっそく味見してみたら、うん、はっきりレモンの味がします。小麦粉の代わりに米粉などを使っているので、見た目は似ていても食感はモサモサしています。ほんとのショートブレッドの、あのお口でとろける感触はありませんが、まあおいしいです。
とうもろこしの茹で方_c0110677_30367.jpg

# by ammolitering3 | 2010-08-06 03:08

今日の街角

もう一ヶ月以上も全く雨が降らないので、公園の芝生がからからに枯れています。
今日の街角_c0110677_9121288.jpg



ところどころに見える緑色は、タンポポとオオバコ。こういういわゆる雑草を人間は必死に引っこ抜いて緑の芝生を保とうとするわけですが、こういう情景を見ていると愚かしいものだなと思えてしまいます。
今日の街角_c0110677_9134222.jpg



空に珍しい形の雲がありました。雨が降りそうな空でしたが、結局降りませんでした。まあ、バンクーバーは一年の半分は雨季なので、たまの日照り続きでもそれほど心配にはならないのですが、世界中で気候が滅茶苦茶なので、ここもどうなるか分かりませんね。
今日の街角_c0110677_917018.jpg



おもちゃみたいな車が止まっていました。大抵一人で乗って特に遠出もしない、という人には、これくらいでちょうどいいような気がします。
今日の街角_c0110677_9192096.jpg



幼稚園の玄関にあった張り紙。絶対にナッツ類を持ち込まないでください、と書いてあります。子供のおやつやお弁当に持たせてはいけません、ということでしょうか。
今日の街角_c0110677_9211949.jpg

# by ammolitering3 | 2010-08-04 09:23

ハーブティー

お店でスタッフの女の子が隠し芸を披露してくれました。彼女の舌はどうなっているのでしょう。
ハーブティー_c0110677_12413777.jpg



スマックという木です。インディアン・レモネードとも呼ばれますが、それはなんでかというと。。。
ハーブティー_c0110677_12434977.jpg



まず、花の穂を一つ頂戴します。ビロウドのような肌触りです。地下茎ではびこるという性質のため、雑草みたいにあちこち生えている木なのです。
ハーブティー_c0110677_12463793.jpg



穂をほぐし、ティーポットに入れて熱湯を注ぎます。
ハーブティー_c0110677_12482574.jpg



綺麗なピンク色のお茶ができました。レモネードみたいな酸味があります。ちょっとお砂糖を入れるとおいしいです。すごく久しぶりに作ったので忘れていたのですが、花の穂の中には茎の部分もあって、これをちゃんと取り除かなかったので、ちょっと苦くなってしまいました。
ハーブティー_c0110677_1325065.jpg



今日はお友達の誕生日の集まりに呼んでいただいたのでした。ちょっとした食べ物を持ち寄るというものでしたが、そういうことを考えずに行ったので、手作りジャムとコーヒー豆の手土産を持って行っててよかった、と思いました。ベジタリアンは私だけなので、テーブルに集まった食べ物はホットドッグとかデビルズエッグとかソーセージとか、そんなのがほとんどでした。チキンの煮たのも出たし、メレンゲのケーキも出ました。やっぱりこういうののほうが断然一般的なのです。別に食事をしに行ったわけではないので、野菜スティックとトルティーヤチップスをつまみながら、久しぶりの人たちや初めて会う人たちと他愛も無い会話をして過ごしました。こういういかにも社交的なパーティーというのはどうも苦手なのですが、まあまあ楽しかったです。
ハーブティー_c0110677_13274257.jpg



帰り道、太陽が濃いオレンジ色になっていました。写真では白っぽく見えますが、ほんとに全体がオレンジだったのです。こういうのは空が煙っているときに起こるそうですが、最近は山火事が多いので、空気の中に煙の粒がたくさん漂っているのでしょう。
ハーブティー_c0110677_13362216.jpg

# by ammolitering3 | 2010-08-03 13:40

雨のない夏

もうずーっと雨が降らないので、芝生が枯れています。7月全体の雨量は0.6ミリだったそうです。もっともっと降らなかったら芝生に水を撒くのを禁止するような規則も発効しますが、まだそこまでには至っていません。断水もありません。世界中で変なお天気が続いていますね。モスクワなんか近郊の泥炭地帯が自然発火してひどいことになっているそうです。そうかと思えばかつて例を見ない洪水が起こってるところもあちこちあるし、南半球ではペンギンが凍死したり。。。気分は世紀末ですね。でも、まだまだカリユガはこれからです。どうなることやら楽しみに、いや、どう考えてもあんまり楽しくない結果になりそうですが、興味を持って観察し続けましょう。
雨のない夏_c0110677_10395240.jpg



今日のおやつ。これから一週間くらいのおやつにもなるのでしょうけれど、ブルーベリーとイチヂクの入ったお菓子です。甘味はお砂糖ではなくて濃縮果汁なので、かなり甘いけど後味があっさりしています。素朴そのものの味ですけど、おいしいです。
雨のない夏_c0110677_10482212.jpg



お菓子にはお茶がつきものですが、これは今日買ったカフェイン抜きの紅茶。でもあんまりおいしくないです。香りも風味も頼りなく、お白湯を飲むよりはエキサイティング、という程度です。トワイニングはイギリスの会社ですが、外国向けには安物を出すと聞いたことがあります。それはひどい、と思いますが、実際カナダには紅茶をちゃんとおいしく淹れるような文化は全然根付いていないので、上等のを出しても無駄、という理屈も理解できないわけではありません。カフェイン抜きの紅茶や緑茶はどうしても風味が落ちるので、工夫しておいしく飲もうと思います。
雨のない夏_c0110677_10504198.jpg



また失敗してしまった。。。固くて酸っぱい杏です。ちょっと触ってみたら柔らかいような気がしたのです。でも、全然だめでした。悲しい。。。一口かじってしまった残りは、刻んで煮込んでヨーグルトに入れようと思っています。
雨のない夏_c0110677_10572238.jpg



今読んでいる本です。騙して集めた子供たちに奴隷的な強制労働をさせているという真っ暗な背景のあるチョコレート産業について、アステカ帝国の時代から現代まで克明に辿っています。こういうのを読んでいると、物を食べるのが嫌になります。この世に生きてるのもうんざりするほどですが、それはおそらく自分の無力や偽善への嫌悪ややるせなさが原因なのでしょう。人間は薄汚い、あるいは身の毛もよだつほど汚いものですが、それは私たちが住んでいるこの世が本来そういう場所なのですから仕方がないのだと思います。そこに生まれてきた自分も例外ではありません。一応菜食だし、お酒も煙草もカフェインもほとんど、あるいは全く摂らないけど、人間の欲望が芯まで染みこんだようなチョコレートの味が私は結構好きだったりします。でも、こういうのを読むと気持ち悪くて食べたくなくなります。ホワイトチョコレートも同じです。でも、こういうのってチョコレートだけじゃなく、食べ物だけでもありません。

日本でも偽装表示とかいろいろ問題がありましたね。人間のやることはどこでも似たり寄ったりです。欲に動かされるという生き物の基本が同じだからです。限界を超えるほどの搾取の対象になっている人々も、状況が変われば他者に対して同じことをするでしょう。もうずーっと前のことですが、何かのアルバイトのときに商品に「地球に優しい」というシールを貼らされたことがあります。それは別に実際にそういう環境配慮型の商品だったからではなく、「これをつけといたほうが売れるからね」という理由によるものでした。

田舎に住んでいたので、子供の頃は結構農薬を浴びていました。農家の人たちはかなり無神経にシューシューとやっていました。近くを通っても、とりあえず臭くなければOK、という程度の危機感を持っていました。大規模な散布が行われる時期にはあらかじめ学校や公民館などから連絡があって、家にこもって窓を閉めておくように、と言われていました。妙に甘ったるい農薬の匂いは、窓を閉めていても隙間の多い古い家に入り込んできます。できるだけ息をひそめて待って、やがて匂いがなくなれば「もう大丈夫」と安直に考えていました。両親が作っていた子供だましのような小さな畑は、近所の農家の人の畑の隣にありました。もっと正確には、その畑に通じる広いあぜ道の横にありました。あぜ道には雑草が生えますが、それを刈るのを面倒臭がった近所の人は、枯葉剤を撒きました。枯葉剤は、うちの田舎では結構普通に使われていました。ベトナムで使われていたようなのと同じなのか違うのか、よく分かりませんが、そいうのを撒く農家の人もちゃんとした防護服など着てなくて、簡単なマスクを着けたり漬けなかったりして撒いていました。

脈絡もなくいろんなことを考えますが、子供が山で働くのは別に全然変なことではなく、普通でした。近所の男の子たちなどは、6年生くらいでトラックを運転していたりしました。ミカン山で収穫を運んだりしていたのです。これは別に手伝いをしていただけで、運転は違法ではありますが、誰も来ない自分たちの持ち山で事故も起こさずに運転していたのなら、それほど道義的な問題はないような気もします。私も8歳くらいから家でタバコ屋の手伝いなどしていたし、子供が家業を手伝って働くことは別に問題ではないと思います。むしろ手伝うほうが自然でいいと思うのですが、子供が奴隷みたいに働かされるのは全く別問題です。こういう問題は、別に全然珍しくはないというところが怖いです。子供たちを解放しよう、と言って善意で行動を起こしても、社会構造が変わらなければ問題が移動するだけ。子供たちだけじゃなくて、それは極端な貧困の中でシステマティックに搾取されている人々全体にあてはまるわけですが、典型的なワーキングプアである私も、フラクタルな視点で見れば同じだったりしますね、やっぱり。無力感への循環がこうして完成します。。。

何が言いたいのか分からなくなってきました。ご興味のある方はご一読ください。
雨のない夏_c0110677_1103191.jpg

# by ammolitering3 | 2010-08-02 11:48



ときどき更新します。ときどきご覧ください。