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ガスタウン

昨日はバンクーバーの観光名所であるガスタウンに行きました。どういう由来だったのかよく覚えていませんが、ガスというあだ名で呼ばれていた人がいて、たしか、その人を中心に発達した一角だったような。。。ほんの海辺なのです。今でも道路の舗装は石畳ですし、建物も古いままで残されています。
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ここはメープルシロップの専門店。カナダ東部にあるケベック州の、シタデルというメープル組合の出店です。メープル産業はケベック州にとって非常に大切な産業なので、この組合も政府の保護を受けた半官j半民の組織です。ケベック州の大半のメープル農家がこの組合に加入しています。メープルシロップの原料となる砂糖カエデは、秋には美しい紅葉を見せて観光の目玉にもなりますし、良質の材木でもあるので林業における価値も高いのです。ケベックでは昔から、子孫のために良いことをしたいなら砂糖カエデを植えろ、と言われているそうです。

メープルシロップを作るのは、苦労ばかりで利益の少ない、相当に大変な作業です。砂糖カエデは幅広い生育環境で育ちますが、メープルシロップの生産に適しているのは山の斜面です。しかも樹液の循環が活発になる時期というのは冬の終わりから春先にかけて、夜は冷夏5度、昼はプラス5度くらいになる時期です。つまり、まだまだ寒いし、坂道だし、足元は冷たくてぐちゃぐちゃ、という時期なのです。きつい、きたない、キケン、の見事な3Kです。しかも滅茶苦茶重い。。。

生産者のほとんどは小規模な家族経営なので、組合を作って政府の援助を受けて、さらに親戚縁者のタダ働きの労働力を全部かき集めて、それでやっともっている産業なのです。どちら様も同じく、後継者の不足と労働者の高齢化が大問題です。メープルシロップはカエデの樹液を平均しておよそ40分の1まで煮詰めて作ります。そのため、いかにすばやく効率的に煮詰めるかが大切です。個人で近代的な加熱設備を整えるのは金銭的に無理があるので、ここでも組合の必要性が出てきます。また、樹液を濃縮することで有害物質も濃縮されるので、公害などがない安全な製品であることを検査する必要もあります。そういう設備も、やっぱり組合でないと無理なのです。シタデルの製品はきちんと検査されているし、先述のコシャーにも適合しているので安全です。組合の形態をとっていない生産者の多い地域では、俗に「メープル警察」と呼ばれる抜きうちの品質検査も行われています。

メープルシロップはカナダでも安いものではありません。人件費、燃料費、輸送費、樹液のパイプラインの維持管理費その他、生産にかかる費用は膨大です。政府からの補助と無数のタダ働きがなければ、もっと高いでしょう。樹液は木の血液なので、木へのダメージを最小限に抑えるように、採取にあたっては細かく規則が定められています。ケベックにとってこれだけ大事なメープルシロップ、どうぞ大切に味わってください。
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お洒落なオフィスビルのロビーからは港が見えます。大きなクルーズシップが止まっています。
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観光バス。派手派手ですね。
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時計塔。これは1時間ごとだか30分ごとだか、蒸気を出して音楽をならします。観光の目玉になっているのですが、ところが、これが音程がずれているのです。もうずーっと何年もずれっぱなし。なんとかならんかね、と思いますが、普通は2度3度と来るような場所でもなし、これでいいのでしょう。
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ホットドッグを売る出店。今の時期は大忙しです。このおじさんはコソボからの難民です。母国では火力発電の技師だった人ですが、紛争ですべてを失くして異国にやってきてからは、言葉の壁に阻まれて全然違う仕事で生計を立てています。カナダにはこういう人がたくさんいます。
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実は今日は用事があってここに来たのですが、その用事というのはこれ、ギャラリーめぐり。画廊なんてめったに行かないのですが、、、 ガスタウンにはいくつかの画廊がありますが、どれもネイティブインディアンの作品ばかり展示しています。作品はこちらでどうぞ。ネイティブアート
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このお店は、かつてエスキモーと呼ばれていたイヌイットの作品を主に扱っています。イヌイットの作品は石彫りが多く、全体的に小ぶりです。かつて季節ごとに移動していた彼らの生活形態の影響です。南部の海岸地域の原住民の作品と比べると、様式化されないおおらかな表現が特徴的です。イヌイットの文化が大好きでたまらない様子のドイツ人の店員さんが、いろいろ熱心に教えてくださいました。しかし、、、それでも私にとっては、やっぱりどれもこれも同じに見えてしまうのでした。作品はこちらで見られます。イヌイットのアート
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おまけ。ギャラリーめぐりのあとでお友達と落ち合って、メープル屋さんでアイスクリームを食べました。使ってあるお砂糖はメープルシュガーです。メープルシュガーは分子が大きくて、あまり体に吸収されないのだそうです。糖尿病の人に良い甘味料ということで、わざわざ遠くから買いに来る人もいます。何で分子が大きいのかというと、、、と、うんちくを述べ始めるときりがありません。また別の機会にしましょう。
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# by ammolitering3 | 2010-07-28 06:33

植物園 2

しばらく行くと、不思議の国のアリスに出てきそうな迷路がありました。
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ふと見ると、ロマンチックな二人がいます。デートにぴったりな植物園には、他にもたくさんの幸せそうなカップルがいました。
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恐る恐る迷路に入ってみました。これが結構難しいのです。あっちに行っても行き止まり、こっちに行っても行き止まり。これは人生か、と思って涙が出そうになります。私はここで死ぬのだろうか、と思い始めたころ、2メートルほどの高さのある生垣の迷路を上から覗いて抜け出せるようになっているところに出ました。
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やっと丸い迷路の中心に出ました。
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やっとの思いで迷路の外に出たら、こんな妙な彫刻が立っていました。ギリシャ神話に出てくる半人半獣のミノタウロスという人(?)だそうです。ギリシャ神話って、あいにくよく知りません。。。ミノタウロスって誰だろう、と思って調べてみたら神話が出てきましたが、そういえばそんな話を聞いたこともあるような、という程度。実は私は映画を見ても本を読んでも、さっぱり内容を覚えないのです。
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ギリシャの隣は突然カナダの昔の畑です。もう私は驚きません。
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赤カブが育っています。柔らかい葉っぱがおいしそうです。ああ、収穫してバター炒めにしたい。。。塩コショウだけであっさりと食べるとほんとにおいしいのです。
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これはミツバチ。白い箱の周りをぶんぶん飛び回っています。何やら最近は各地でミツバチが謎の失踪をしているようですが、彼らはいったいどこに行ってしまったのでしょう。ニューエージの人たちが言うように、早々とアセンションして異次元に行ってしまったのでしょうか。一匹のミツバチは、その生涯でわずか小さじ一杯弱の蜂蜜しか集められないそうです。それを根こそぎ人間に横取りされては、いい加減で人間のいない世界に行きたくなっても仕方ないかもしれません。
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入ってはいけません、と書いてありますが、そう書かれてなくても多分入らないでしょう。
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この小屋は何でしょうか。どうもこの辺りはカナダの昔のエリアみたいなので、植民者が住んでいた家を再現してあるのかもしれません。
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ブルーベリーみたいなのがありました。札がついていない植物もたくさんあります。
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果樹園もあります。
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この写真ではよく分かりませんが、ネイティブインディアンの人たちが昔から儀式などに使っていたメディスン・ウィール(直訳すれば「薬の輪」)というものだそうです。詳しいことはあいにく知らないのです。
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私の一番好きな花がありました。ニワゼキショウです。これは日本でも校庭などの荒地でたくさん咲いていますが、もともとは北米原産なのです。日本のは紫っぽいのと白っぽいのとありますが、カナダで見かけるのは青っぽいのが多く、背丈もやたらと高いです。私は日本ののほうが好きです。
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こんなにかわいいベリーがありました。
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下のほうのモコモコしているのは、全部このベリーです。ああ、バケツを持っていって収穫したい、と思ってしまいます。
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さて、次に突然現れたのは中国風のあずまやです。
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その後すぐに不可解な現代彫刻が現れても、何の不思議もないのです。
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小さな池のほとりで少し休憩。およそ2時間半歩き回っていました。
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元気回復、トンネルを抜けると。。。
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最初の噴水に戻ったのでした。お父さんと幼い娘、そして恋人たちがいます。バンクーバーへお越しの際は、ぜひこの素敵な植物園へもお出かけください。
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# by ammolitering3 | 2010-07-26 13:47

植物園 1

さてさて、昨日の続きです。お花の展示会は植物園の駐車場の横にある別館で行われました。これは小さな建物で、いろんな催し物のために場所を貸し出しています。ここは植物園の敷地の中とはいえ、入場料を払って入る広大な植物園本体の外にあります。植物園の入場料は割と高いので、お洒落なギフトショップだけ見て帰ろうと思っていたのですが、なんと昨日はたまたま園内で結婚式が行われていて、その関係でなぜか誰でもタダで入れるようになっていました。ちょっと得してしまいました。

これは植物園の入り口。トーテムポールがお出迎えです。
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植物園は大勢のボランティアの活動に支えられているので、その功績を讃える大きなパネルがありました。
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このおじさんは誰かな、と思ったら。。。
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ヴァンドゥーセンというこの22ヘクタールもある植物園を作った方でした。世界中から7500種類もの植物を集めてあるそうです。
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車椅子の用意もあります。
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ロビーには新しい植物園の建物のためのジオラマがありました。屋根まで草に覆われてますね。
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2時間以上楽しませていただいたので、せめてお礼にと思って少々の寄付をしました。私がもっとリッチだったら、もっといくらでも巨額な寄付をしたいところなのですけど。。。ほんとはギフトショップで何か小さな物でも買って収益の助けにでも、と思ったのですが、お洒落なギフトショップは商品のお値段も相応にお洒落で、これはやめとこう、ということにしたのでした。寄付金は植物に名札を付けるのに使われるそうです。
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さて、中に入りましょう。今日は特別に開きっ放しのゲートを過ぎたすぐのところには、小さなカフェというか、出店があります。これは別に全然お洒落じゃないですけど。。。
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座ってお茶を飲むところは素敵です。
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すぐ目の前はハーブガーデンです。見たこともないハーブがたくさんありました。
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真四角の池がありました。
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植物園はあんまり広いので、体の弱い人やお年寄りのためにこんなサービスもあります。誰でもお金を出せば使える、というわけではありません。この日はフクシアとベゴニアの会のお年寄りが大勢来ていらしたので、大忙しだったようです。
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いざ、出発。22ヘクタールもあるのに、地図も持たずにふらふらと歩きました。まず見つけたのは池と噴水です。
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池には鯉。。。
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そして亀。
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橋があったので渡ってみると、、、
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なんとそこは南半球。どこでもドア並みの効率の良さです。
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さっそくかわいいベリーを発見。何かな?と思ったら、植物園なので札が付いているのが嬉しいところです。もちろん、「食べられます」とか「毒です」とかは書いてありません。折るな、摘むな、が原則なのです。残念。
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南半球にいたはずなのに、いつの間にか北米 東部に紛れ込んでいました。どこでワープしてしまったのでしょう。
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ここはやっぱり北アメリカ。紙みたいにめくれる種類のカエデです。
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植物園というか。。。これは単なる森ではありませんか。
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森を抜けて歩いていたら、どうも様子がおかしいです。ひょっとしてここは機材置き場、、、つまり関係者以外立ち入り禁止。。。と不安に思っていたら、やっぱりそうでした。どこで迷ってしまったのでしょう。
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とりあえず何とか普通のところに戻れました。これは園内整備の人の作業車です。
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そびえるような巨木が並んでいます。
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なるほどー、これがセコイヤか、と思いましたが、針葉樹はどうもあんまり区別が付きません。
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セコイヤのお隣はなぜか竹やぶ。ここはいったいどこでしょう。
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パンダが出てきそうです。
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しばらく行くと別の池がありました。
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池の横の芝生には、今日の散策をタダにしてくださった結婚式の皆様がいらっしゃいました。どうもありがとうございます。
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おお、ヘビイチゴ発見!
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園内のあちこちにベンチが設置してあります。そのほとんどは寄贈されたもので、ちゃんと札が付いています。
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亡くなった方の思い出に、ご家族の方や友人たちが故人の好きだった場所にベンチを設置する、というのが普通のパターンなのです。
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どうもなんだか貧弱な手すりがついた石段を登ります。
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小川がありました。まあ素敵、と思いますが、実はこれは人工の小川です。
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小川の始まりのところはこちら。白いパイプから水が流れ出しています。緑色の石は、この辺りで採れるヒスイです。
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どういう脈絡になっているのか分かりませんが、突然石庭に出ました。
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石庭の次は赤い花咲く草原。イメージとしてはお坊さんの隣に赤毛のアンがいるようなものでしょうか。
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植物園の謎は続きます。お次は唐突に白亜紀です。
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やたらとかわいい花がありました。
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# by ammolitering3 | 2010-07-26 12:44

お花の展示会

今日の行き先はこちら、ダウンタウンから少し離れたところにある広大な植物園です。
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正しくは、植物園の敷地の一角で行われていた「フクシアとベゴニアの会」の展示会です。フクシアは英語ではフューシャと発音されますが、日本語ではどちらが一般的なのでしょう。まあ、どっちにしてもこういう園芸の会はお年寄りが多いです。私はどうも老人趣味、いや、お年寄りとのお付き合いが多いので、今回も年配のお友達から展示会の入場券を頂いたのです。
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会場ではメンバーの人たちが育てた植物を売っていました。珍しいのがいろいろあります。うちにはあいにく庭もないし、ベランダもないし、鉢植えを並べられるような日当たりの良い窓辺さえありません。やたらと熱心に「買え、買え」と勧めてくださったおばあさんには申し訳ないのですが、植物を連れ帰るわけにはいきません。
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おばあさんたちの手作りのクラフト。エプロンとか、何かのカバーとか、おうちの中をかわいく飾るためのものが多いです。素敵だなとは思いますが、あいにくこれも殺風景で散らかったな私の部屋とはそぐわないものです。
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お花や小鳥をテーマに描いた手作りのクラフト作品を売るおばあさんたち。ご自分たちで描かれたものだそうです。大抵はそれほどものずごく上手というわけでもなかったのですが、お年を召しても日用品に絵を描いて楽しんでいらっしゃるのはほんとに素敵だなと思います。
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地元産の昆布を煮溶かしただけの肥料を売るおじさん。サンプルを嗅いでみたら、こんぷそのままの匂いがしました。「料理にも使えますね」と言おうかと思いましたが、やめておきました。
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これは手作りのクジ引き器。バケツにフタを付けてグルグル回るように台に取り付けたもので、中にクジが入っています。一枚50セントのクジを買ってささやかな商品を当てようと試みましたが、残念ながらハズレでした。おばあさんたちが家にあった不用品を持ち寄ったらしい、限りなくガラクタに近い賞品ばかりでしたので、はずれてほっとしたというのが正直なところでしたけれど。
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会場の中に入ると、お花をテーマにしたキルトの展示がありました。
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これは、やはりお花をテーマにしたいろんな小物の展示。こうやってテーマを揃えて集めるのっていいなと思うのですが、物の管理が苦手な私にはコレクションというのは無理だなと思います。
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さて、とうとう核心の展示会場です。おお、お花がいっぱいです。
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フクシアのボンサイ。。。盆栽はカナダでも人気です。なぜ年よりは盆栽に凝るのでしょう、と言いつつ、実は私も結構好きだったりします。盆景のほうがジオラマみたいで面白いですけど。
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いろんなフクシアの花の展示。色も形も大きさも様々です。
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この展示会はいかにも平和なものに見えますが、実は熾烈な競争なのです。競争全般を好まない私としては、何を好き好んで花にまで優劣をつけたがるのか、と思いますが、小さな展示会なのに実に様々な部門で競争が行われています。これはベゴニアのコンテスト。同じ種だか球根だかを与えられ、それをいろんな人が育てて持ち寄ったものです。花の色はどれも同じですが、大きさにはびっくりするほどの違いがありました。
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ご覧下さい、この仰々しいトロフィーの数々。。。
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私のお友達が出品したフクシア。二等賞の札が輝いています。
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フクシアって、ほんとに「踊る娘たち」という感じの花ですね。
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お花を巡って、あるいは「うちの主人の腰の手術が急に延期になって」というような話題を巡って、お話は尽きません。お年寄りの格好の社交風景であるようです。
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このフクシアの木は20年物なのだそうです。
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こっちのベゴニアはなんと50年物。私のお友達がお母様から譲り受けたものだそうです。
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葉っぱがこれだけ違うのに、どれもベゴニアなのだそうです。
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これは私のお友達のご主人が出品した花。何かの部門で一等賞、という札が付いています。ご夫婦で園芸が趣味っていいなあ、と思いました。
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展示会の入場券は一枚2ドル。これとは別にアフタヌーンティーが2ドル、と書いてあったので、どんなのだろうと思っていたら。。。
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。。。こんなのでした。お友達が買ってくださったのです。お菓子類はメンバーのおばあさんたちが焼いて持ち寄ったもの。昨日の夜お電話を頂いたときに「今、クッキーを焼いているのよ」とおっしゃったのですが、これは今日のこのお茶会のためだったのでした。どれもいかにも素朴なお菓子ばかりです。アフタヌーンティーというのは普通はもうちょっとお洒落で豪華なメニューを指すのですが、よく考えてみれば、おばあさんたちが集まって手作りの素朴なお茶菓子をつまみながら暇な午後をお茶とお喋りに費やすのは、アフタヌーンティーの原型とも言うべき正統派のものなのかもしれません。あんまりおいしくないぬるい紅茶と、おばあさんが「これは私が焼いたのよ」とおっしゃったココナッツ入りのクッキーをいただきながら、共通の知人の誰彼の噂話などしたのでした。おばあさん、今日はお誘いいただいて嬉しかったです。ありがとうございました。
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# by ammolitering3 | 2010-07-25 13:55

トルコなど

昨日から今日にかけて、やたらとたくさん写真を撮りました。その数なんと188枚。全部を載せるわけではありませんが、面白いものがたくさんあったのです。

ホーソーンでジャムを作りました。まず、かぶるくらいの水で30分弱煮ます。
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ジャム作り器で潰して、種だけ残るようにします。これがかなりの重労働なのです。ぎゅうぎゅうと押して押して、できるだけたくさん果肉を漉し出すのです。
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真っ黒い実から、こんなきれいな赤いジャムができました。これは写真を撮り忘れていたので、お鍋の底に残っていたのをスプーンでこそげ取ったものです。ガーゼで漉したので、実際には透き通った赤のきれいなジェリーになりました。
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D君と私の食事はどうもマンネリです。数少ない単純なレパートリーを千年一日のごとく繰り返すのです。それというのは、つまり野菜炒めとご飯だけ、というのが多いわけですが。。。それをカレー風味で仕上げたり、中華風に仕上げたりするという違いがあるだけです。ときどきこれに飽きるD君は、昨日はパイを作りました。彼はパイ生地も手作りします。
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オーブンに放り込んで、しばらく焼いたらできあがり。
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せっかく綺麗に切り目も入れたのに、なぜか逆さまにして、グレービー・ソースをかけます。グレービーというのは本来は肉汁にとろみを付けたものですが、私たちはマッシュルームをベースにしたベジタリアンのを使います。
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今朝、駅の近くの交差点に見慣れないものがありました。何だろうと思ったら。。。
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。。。なんと、消火栓にそのまま繋いだ水飲み場でした。大胆というか、いい加減というか。。。うちの近所なのですが、この辺りは、はっきり言ってあんまりガラのよろしい地域ではありません。いつも浮浪者がたむろしているし、いかにもチンピラのギャングという感じの人たちも多いです。最近は暑くなってきたので、水を買うお金もないし、水道のある家もない彼らは、近在のカフェなどにタダの水を求めて押し寄せます。カナダでは何も買わずに水やお湯だけ貰いに行く人がすごく多いのです。場所と季節によってはビジネスに大きな差しさわりが出るほどです。ここは貧しくてガラの悪い人たちが大勢集まる地域としては市内でもベスト3、いや、ワースト3に入るような場所ですので、治安の維持のために、そして熱中症防止のために、こうした設備が急遽用意されたのでした。
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午後は用事で出かけたのですが、その途中でトルコ祭りというのをやっていたので、覗いてみました。
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場所は市内の中心部にある美術館前広場です。ここではしょっちゅう何かしらのイベントが行われています。
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トルコのことって、ほとんど何も知らないなあと思いました。国旗を見ても、そうか、こんなのだったのか、と思うだけです。これはやっぱり三日月と星でしょうか。
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トルコの民芸品を紹介しているテント。
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いかにもエキゾチックなこれは、コーヒーとか紅茶を淹れるための機械です。有名なトルココーヒーというのは小さな小さな小鍋で作りますので、これは単に中にお湯が入っているのでしょうか。。。よく聞いてくればよかったな、と思いました。
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トルコのお菓子。いかにもアラビア風です。黒いのはブドウの葉っぱでご飯を包んだもの。結構おいしいです。
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トルコの踊り。やっぱり私のイメージとしてのトルコはアラビアです。
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バスの窓から撮った写真。これはユダヤ教の教会です。シナゴーグと呼ばれます。もうしばらく行くと、もう一つ別のシナゴーグがありました。ユダヤ人の多い地域なのでしょう。
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シナゴーグの近くにあったお店。コシャーと呼ばれる特別な食べ物を売るお店です。コシャーというのはユダヤ教において清く正しい食べ物とか食べ方とかを細かく定めた規定で、厳密なユダヤ教徒はコシャーに適合したものしか食べません。あんまり厳密でないユダヤ教徒は、ユダヤ教のクリスマスに当たるハヌカの頃など、特別に大事なときだけにわか信者になったりします。めんどくさい、と思われるでしょうが、コシャーの厳密な規定に適合する食べ物は安全でおいしいので、別にユダヤ教徒でなくてもありがたいものです。たとえば、かつてメープルシロップを作るときには少量のラードが使われていました。でも、これを見たユダヤ教のラビ(宗教指導者)が「不潔だ!とんでもない!」と言ったおかげで、現在では一般的に植物油が使われています。これは樹液を煮詰めるときに煮こぼれるのを防ぐのに使われるものです。
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これは。。。自動車ですね、一応。。。しかし、なぜか木が生えています。
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バンクーバーから化石燃料をなくそう、というキャンペーンのための展示というか、そんなふうなものだそうです。車はどうする、食べ物はどうする、という問題提起だそうです。ふーむ、なるほど、言われてみればそのまんまだな、と思いました。
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# by ammolitering3 | 2010-07-25 11:55



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