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写真サイトです。

新しいサイト

写真の容量が一杯になってしまったので、新しいサイトを作りました。こちらです。
どうぞこれからもご一緒にバンクーバーのささやかな日常をお楽しみください。
# by ammolitering3 | 2010-08-16 14:47

インドのお祭り(ラスヤトラ)

今日はお祭りの本番でした。何万人の人出だったのか分かりませんが、とにかくたくさんの人たちが炎天下に集まってきました。私たちが家を出たのはお昼前。庭の塀にかけてある温度計は、直射日光にさらされているので44度を指していました。北国カナダだというのに、これじゃ亜熱帯です。
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海岸沿いの道は、今日のお祭りのために駐車禁止に加えて通行禁止にもなっています。バス停も使えません。
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少し遅れて行ったので、パレードの後を追いかける形になりました。右手の木立は何だかトロピカルな雰囲気ですが、、、
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そう、やっぱりヤシの木です。正確には少々の雪にも耐えられるヤシ科のシュロの木です。うちの田舎では野山に自生していました。
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やっと追いつきました。
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今年は山車が一台しかありません。神像とプラブパーダ像が狭そうに乗っています。
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プラブパーダ、お外の空気はいかがですか。一年に一度だけお出ましになるのです。なお、プラブパーダというのはお名前というより役職名のようなもの、つまり「天皇」とか「法王」とかいうのに当たります。ヒンズー教のお坊さんの位の中で一番高いものです。したがって、「様」をつけて呼ぶことはほんとはしません。そのかわり、天皇に「陛下」と続けるように、宗教的な位が一番高い法王やプラブパーダやダライ・ラマなどには「睨下(げいか)」という呼び方をします。でも、あまり馴染みのない尊称かもしれませんね。
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それ引け、やれ引け。先はまだまだ長いです。
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D君も引っ張ります。山車は完全に人力だけで動きます。
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真言を書いた旗を掲げて進みます。黒いニコちゃんマークみたいなのはジャガナータと呼ばれる神様のお顔です。いつも嬉しくてたまらないようなお顔をしていらっしゃいます。
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キールタンが盛り上がってます。キールタンでは念仏にいろんな節をつけて歌います。まず代表の人が例の「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、ハレ、ハレ。ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ、ラーマ、ハレ、ハレ」を一回歌い、それに続けて他の人たちが同じメロディーで歌う、ということを繰り返すのです。ところが、たまにひどく独創的なメロディーで歌う人がいるのです。一回歌い終わって、さあ次は会衆の番、となっても、あまりに小難しいメロディーなので誰も歌えない、しかし歌わないわけにはいかないので、もじょもじょ、もじょもじょ、と自信なさ気につぶやくばかりで全然盛り上がらない、という事態が発生することもあります。
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道沿いのアパートでは、たくさんの人がベランダに出て見ていました。
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暑いので水撒き係りの人がいました。日本の田舎の山笠ではバケツで井戸水でしたが、ここでは携帯式のボンベから霧が振りまかれます。
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汗だくになって踊る修道僧の人たち。薄いオレンジ色の衣装を着ています。インドでは身分によって、というか人生における自分の状態によって、着るものが違うそうです。例えば、女性はカラフルなサリーを着ますが、夫を亡くした女性は白いサリーを着るのだそうです。一方で男性は結婚すると(少なくともお寺に来るときは)伝統的な形の白いシャツを着ています。
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山車の前はホウキで掃きながら進みます。
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さてさて、、、ここまで書いたら、このサイトに載せられる画像の上限に達してしまいました。こうなったら続きは別に新しいサイトを開いて載せなきゃなりません。エキサイト社のみなさん、ありがとうございました。これからもまたよろしくお願いします。新しいのを作ったらリンクを載せますので、しばらくお待ちください。
# by ammolitering3 | 2010-08-16 11:16

リスのたべものと私のたべもの

ヘーゼルナッツの木の下を通りかかったら、地面にリスに食べられてない実を二つ発見!奇跡のようです。彼らは見事に一つ残らず食べるのです。持ってかえって食べようかなとも思いましたが、やっぱりこれはリスのもの。冬に備えてできるだけたくさん食べられるように、地面に置いて帰りました。
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このリスも何かくわえていました。
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お花に囲まれたおうち。絵本に出てきそうですね。
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窓辺に花を飾るのっていいなあと思って、昔からの憧れです。でも、そう思うだけで全然実行しません。
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ユウの木にたくさん実がなっていました。こんなにたくさん成っているのを見たのは初めてです。日本語ではイチイというそうですが、この木は全体に強い毒があります。絶対にかじってはいけない猛毒の植物の一つですが、ところが果肉はおいしくて無毒なのです。しかし種は毒です。丸呑みすれば平気かなとは思いますが、気をつけて種だけ出して食べます。たくさん食べても別に全く平気です。
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ユウの実は底が開いていて、黒い種が見えます。
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# by ammolitering3 | 2010-08-15 14:35

ラスヤトラ前夜祭

今日は地元の自然公園でハレ・クリシュナのお祭りの前夜祭がありました。ハレ・クリシュナというのは、日本ではほとんど知られていないのですが、インドに古くから伝わる宗教です。多神教として知られるヒンズー教の原型と言ってもいいかと思います。何十年か前にインドからプラブパーダという偉いお坊さんがアメリカに渡りました。所持金はルピーでおよそ千円くらい。アメリカでルピーを持ってたって意味ないので、つまり完全に一文無しでした。しかも遠い異国に身寄りの一人もあるじゃなし。。。それに加えて、プラブパーダ様は貨物船にタダ乗りさせてもらってアメリカまで来る間に2回も心臓麻痺をやってて、お年は70歳。つまり、こう言っちゃなんですが野垂れ死にしてても全然不思議じゃない、あるいはそうならないのが不思議でならないくらいの状況でした。

しかし、なぜかプラブパーダ様は生き延びました。彼がしたことは、船から下りてその辺の公園に行き、木の下で念仏を唱えることでした。「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、ハレ、ハレ。ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ、ラーマ、ハレ、ハレ」という、いつからあるのか分からないほど古い古い念仏です。「ハレ」、「クリシュナ」、「ラーマ」というのは、どれも神様の名前です。ただ、この場合の名前というのは私の名前が「葉子さん」であるようなものとはかなり格が違っています。「葉子さん、葉子さん」といくら唱えていただいても何の得にもなりませんが、神様の名前というのは神様の性質などを表すものであり、神様そのものであるともいえます。言霊の親玉とでも思っていただければ近いかもしれません。

アビラウンケンソワカという真言を聞いたことのある方は多いかと思います。阿毘羅吽欠裟婆呵と書くそうですが、こう書くと中国語っぽいけど、サンスクリットです。つまり、インドから伝わってきたお念仏です。これを唱えて邪気を払い、心を落ち着けたことのある方もあるかと思います。「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ、クリシュナ、ハレ、ハレ。ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ、ラーマ、ハレ、ハレ」というのは多少長いですけど、そういう真言の究極の形と考えて差し支えないと思います。心の隅っこにでも留めていただいて、必要を感じたときにはそっと唱えてご覧になるとよろしいかと思います。

まあそれで、プラブパーダは結局念仏一本で世界中に教えを広めました。教えそのものはこのように非常に古いものですが、それまでインドから出たことのなかった教えが急速に世界各地に広まったので、それに伴って現代的な組織体が形成されました。そのためハレ・クリシュナは新興宗教だと勘違いされることが多いのですが、何千年どころではなく古い教えです。カナダでは知名度も高く、毎年夏に行われる大きなお祭りにはイギリスの女王様を始めとして、総督、首相、知事、市長さんなど、いかにも偉そうな肩書きの人たちからこぞってお祝いの手紙が届きます。今日は公園でそのお祭りの前の念仏大会というか、キールタンといって大勢集まって真言を声高に歌うというのが行われていたので、行ってみたのでした。これは地元の情報誌に載っていたキールタンの広告。
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地球温暖化のお陰で最近トロピカルなバンクーバーです。自然公園は海に面しているので、行ったことないけど気分はカリフォルニアというところでしょうか。
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公園の入り口近くにはこんなホテルがあります。秋は紅葉してきれいです。
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明日は海辺の道で大きなパレードがあるので、特別に駐車禁止になります。おそらく山笠の原型と思われる大きな山車を大勢の人がロープで引っ張ります。
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砂浜が混雑してますね。入るのに入場券が要るんじゃないかと思うほどです。
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散歩する老夫婦。
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会場です。結構人が集まっています。
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キールタンはステージで行われていました。5時半から9時までのプログラムでしたが、早いうちに行ったのでどうも非常に不慣れな演奏ばかりが続いていました。暗くなる頃にはもっと上手なのも出てきたんじゃないかな、と思います。まあ、何事も修行です。。。
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くつろいだ格好で辛抱強く聞いている人々。
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菜食のスナックを売ってます。明日はここで無料のお料理が振舞われます。一人5ドル寄付してください、と書いた箱が置いてありますけど。毎年見ていると、大抵の人がちゃんと寄付しているようです。
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ヘナのアートをするところ。ヘナというのは肌に着色するハーブです。細かい模様を描きます。
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衣類や装飾品を売る出店がたくさんあります。インドのジュエリーって、それはそれは派手です。これはやはりインド人の顔立ちでなきゃ無理でしょう、というのがたくさんあります。
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菜食につしていろんな説明をしているテント。
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魂と体の関係について説明するテント。
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# by ammolitering3 | 2010-08-15 13:56

カナダへ

バンクーバーの短い夏は道路工事の季節でもあります。これは道路の舗装をはがしたところにあったものです。
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作業員の制服です。派手ですねえ。目立つから安全でいいと思うけど。
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カナダにはときどき非合法で入国しようとする人たちがやってきます。先日などはスリランカから490人が乗った船がやってきました。もちろん太平洋をはるばる渡っている間に彼らが近づいているということは分かるし、スリランカ政府も、彼らはタミール・タイガーというテロリストグループだから受け入れないように、という連絡をしてきました。でも、カナダ政府は結局彼らを受け入れてしまうのです。だいたいいつもそうです。

カナダという国は原住民を追いやって移民たちが作った国です。いろんな理由で本国から追放されてきた人たちも多いのです。イギリス帝国が罪人をオーストラリアに捨てていたのは有名ですが、カナダも同じです。追放でなくても、逃れてやってくる人たちもいます。何らかの事情で国にいられなくなって、やむを得ず出てくるのです。その経緯があるので、カナダは原則として誰でも受け入れます。まあ、もちろん文字通り「誰でも」ではないわけですが、それに近いものがあるのです。

ところが人間の常として、騙せるものは騙そう、奪えるものは奪おう、という場合が往々にしてあります。たとえば、香港からカナダへ向かう飛行機には妊婦さんがたくさん乗っていますが、カナダから香港へ向かう飛行機には生まれたての赤ちゃんが一杯です。観光でやってきてカナダで出産すれば生まれた子供はカナダ人になるので、あとはカナダ人の家族や親戚として大勢の香港人がやってくるのです。彼らはほんとにカナダの社会的な福利を利用しているわけです。。。バンクーバー地域の人口は、こうした中国人たちが50%に迫る勢いです。やってきたと一緒に生活保護という人たちもたくさんいます。しかし、それなのに中国人がほとんどの低所得者層住宅に駐車場があって、そこに新車が並んでいたりするのが不思議でならないわけですが。。。

ともあれ、こういうのは社会制度の問題です。それとは別に、エネルギーの動きという点からもこういうことを考えてみる必要もあると思います。つまり、一つの丸い星の上に人間がたくさんいて、一定量の資源があり、それがまだらに分配されています。国籍がどうこうという前に、生き物としての人間は最低限のエネルギー消費で最大限のエネルギーを得ようとします。我が身と子孫の保全を図り、食べ物と寝場所を確保しようとします。そうであれば、水が低いところへ流れるのが自然であるように、人が法律などの様々な人工的な障壁を乗り越えて物質的に豊かなところへ流れ込むのはどうしても止められないと思います。無理にせき止めても、やがてダムは崩壊します。
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# by ammolitering3 | 2010-08-15 13:21



ときどき更新します。ときどきご覧ください。