お寺の畑
昨日新しくおろした石鹸をふと見ると、何と「政府石鹸工場」という文字が刻まれていました。インド製ですが、インドには国営の石鹸会社があると見えます。ということは、石鹸大臣とかもいるのでしょうか。単に安かったので無考えに買った石鹸ですが、材料を見るとアーユルヴェーダに基づいたベジタリアンのための材料が使われています。さすがはインド政府のお墨付きの石鹸!と、思いがけず感動したのでした。
今日はD君と久しぶりにお寺に行きました。平日でも一日に何度か簡単な礼拝が行われますが、たまたま礼拝と礼拝の間の時間に行ったので、広いお堂には誰もいません。神像のあるところにはカーテンがかかっていて拝見することができませんでした。静かなお寺もいいものです。 簡単なお昼のプラサーダ(神様に捧げたお食事)をご馳走になったあと、お寺の裏の畑に行きました。お昼のプラサーダは原則5ドルの寄付制になっています。裏の畑では神像を飾る花とかプラサーダに使う野菜などを育てています。これはマリーゴールド。 ダンボールを敷き詰めてあるところがありましたが、これは一体なぜでしょう。 温室の中にもマリーゴールドがたくさん。 これも温室。。。と言うのでしょうか。 畑には大きなドームの骨組みができていました。見ていると、これを一人で作ったおじさんがやってきていろいろ説明してくださいました。組み立てキットを使ったのではなく、材料を一から揃えて全部手作りしたのだそうです。作ったのは左のおじさんで、右のおじさんは庭師の助手をやっていらっしゃいます。 おじさんたちの話は尽きない様子だったので、私はふらふらとその場を立ち去りました。畑の周りは森みたいになっていて、ベリーもたくさんあるのです。 これはブルーベリー。ブルーベリーには何種類かあって、地面を這うような低いものもあれば、こうやって2メートルくらいの潅木になるものもあります。 おじさんたちと比べると、もこもこした結構大きな木であることが分かります。 白樺の幹はほんとに真っ白。 でも小枝は黒っぽいのです。 テントウムシがたくさんいました。こちらのお二人はお忙しいご様子でした。もっとたくさんいるのはナメクジです。どうしたものか、とおじさんたちが頭を抱えて相談していました。カタツムリだって食べられるのですから、ナメクジ料理で大量に消費するというアイディアはどうかなと思いましたが、お寺は皆さんベジタリアン。じっと黙って提案はしませんでした。 働くD君。マリーゴールドを植えています。 熟れてない油菜の種はプチプチしておいしいです。 熟れてないラズベリーはおいしくありません。 スグリも熟れないとおいしくない。。。熟れてもけっこう酸っぱいです。 お寺の森にはベンチもあります。座ってギーターやバーガヴァタムなどを読んでる人を見かけることもあります。 ところどころで古いお数珠や花輪など見かけます。やっぱり捨てるようなものではないので、こうやってお寺の森に持ってくるといつのまにか自然に還るし、風情もあっていいなと個人的には思います。 きんぽうげ。毒のある雑草ではありますが、使いようによっては畑の野菜をナメクジから守る強い見方にもなってくれるのだそうです。 雑草の花でブーケを作りました。畑の道具置き場の片隅にある祭壇には、プラブパーダやクリシュナの色あせた絵や写真が並んでいます。土に還りそうな祭壇に供えたら、何となく似合う気がしました。 帰り道、昨日の午後から急に初夏のような天気になったので、あちこちで猫がびろーんと広がっていました。
by ammolitering3
| 2010-06-09 09:09
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