またもや山登り
昨日の今日ですけど。。。実は今日も山に行ってきました。昨日の夜、友達が「明日行かない?」と誘ってくれたのです。行き先は車で一時間ほどのところにある岩山です。うちには車がないので普通は行けない場所なので、二つ返事でOKしました。
目的の山は中央の小さく見える山というか岩というか。。。 近づいてきました。切り立ってますねえ。 登るルートはいくつかあって、私たちは一番簡単で近いのを選びました。 わざわざものすごく難しいルートを選ぶ人もいます。「一番の近道は直登だ!というわけで、この90度の崖をまっすぐ登る人たちがいました。 ふもとの森にはキャンプ場がありました。 これは炊事場です。鍵のかかるロッカーがあるのは、貴重品の保管のためというより、食べ物の匂いにつられて熊がやってきたりしないようにするためだそうです。 これはゴミ箱とリサイクルステーションですが、これもデザインは熊よけになっているそうです。ここだけではなく、この辺りで見かけたゴミ箱はすべてこんなデザインでした。 ここにもやっぱりベリーがありますが、今日はベリー摘みは無し。決められた道をただひたすら登り、ただひたすら降りてきました。背の高い野の花が咲いています。これは「キツネの手袋」という名前で、毒があります。毒のある植物はたくさんあります。何のために神様は毒をお作りになったのでしょう。 今日みつけた唯一のキノコはこれ。何という名前でしょう。 山道の入り口にはこんな看板が立っていました。写真には半分しか写ってませんが、「ご注意!ここはのんびりそぞろ歩きのできるような遊歩道ではありません!行方不明になった、怪我をした、といっては、しょっちゅうレスキュー隊が呼ばれます。非常に難しい山道です。急な階段もあるし、ハシゴもあります。切り立った崖もあるし、冬などは崖の上から氷の塊が落ちてきたりします。それでもどうしても行くんですか?どうなっても知りませんよ。体力のない人は行ってはいけません。遭難した場合に備えて必ず食べ物と飲み水と暖かい衣類を用意してください。絶対に一人で登ってはいけません!」と、山の注意事項がすべて網羅されています。 階段、階段、また階段。。。こういうのって、どなたがお作りになったのでしょうか。実は私も山道を作るお手伝いをしたことがありますが、ものすごく大変でした。山の上のほうには大きな石をたくさん組み合わせた階段もありましたが、想像するだけで筋肉痛がしそうです。 ちょっと登って、すぐ休憩。かなりの急坂です。 途中、なぜか落ちないことで有名な不思議な岩がありました。岩の下を見るとほんとにただ乗ってるだけで、向こう側が見えます。えーい、と力いっぱい押したら落ちるだろうか、と不謹慎なことを考えてしまいました。実行はしておりませんのでご心配なく。 でました!ハシゴです。嬉しくなります。実は私はかつて登山部に入っていたのでした。20キロ以上の荷物を持って北アルプスで2週間、などというハードコアなことをやってました。岩登りもやったことがありますが、崖から落ちかけて死ぬかと思いましたので、二度とやってません。ほんとに際どかったのです。あと一歩、あるいは半歩ずれていたら、確実に「この世のみなさん、さようなら」状態でした。今生きてる私の人生はおまけと言ってもいいかもしれません。 鎖もあります。私はこういうのがすごく嬉しいのです。 こうして見ると、ほんとにこの山は一つの大きな岩なんだなと思います。気分はアリさんですね。 頂上付近から見下ろした景色です。道路が見えるのはバンクーバーに続く道です。オリンピックのために新しく整備されました。 山の頂上は3箇所あって、隣の頂上を見たらこんな感じです。 怖いけど近づいてみたい崖っぷち。おそるおそる、這うようにして近づきました。風も強くて、結構怖いのです。 崖っぷちから隣の頂上を望みます。角度がほんとに90度近いのがお分かりでしょうか。 麓の町はスクオミッシュといいます。ネイティブインディアンの人たちがたくさん住んでいます。製材、製紙、鉱山などが主な産業でしたが、現在では鉱山での採掘は行われていないと聞いています。 材木がたくさん浮いてます。あれが日本に行くのでしょうか。 美奈子ちゃんです。私はくたくたになって辛く苦しく登っているというのに、彼女はまるで猿のようにひょいひょいと登ります。 お向かいの山のてっぺんにはやたらとたくさん雪が残っています。そんなに高くもないように見えるのに、なぜでしょう。 美奈子ちゃんが近寄ってきた地リスにカシューナッツを与えました。リスには大きいので、ゆっくり食べています。 リスは何匹も繰り返しやってきました。美奈子ちゃんの足に乗ってエサをねだります。 美奈子ちゃんの手から直接ナッツを受け取るというか、奪い取っているリス。しかし、よく考えたら野生動物にエサをやってはいけないのかもしれません。でも、その場にリスが現れると、そんなことはすっかり忘れてしまうのです。何かあげるものないかな、という考えで頭が一杯になります。食べなさい、食べなさい、もっと食べなさい、と思います。動物や人間が私の与えたものを食べている様子を見るのが、なぜか心から嬉しいのです。 山から下りてきて、帰る途中にすぐ近くの滝に寄りました。 滝ってきれいですね。ちょっと怖いですけど。 おお、D君の頭が火を噴いている、と思ったら、彼の頭に滝の水が注ぎ込んでいるのでした。 面白い模様のナメクジがいました。ナメクジは食べられるのだそうですが、おいしいのでしょうか。ぜひ味見を、という気になれないのは、私がベジタリアンであるからというわけではないかもしれません。実は私はカイコを食べたことがあります。韓国のお店で缶詰のカイコを売っていたのです。どうしても気になったので、食道楽の友人と一緒に味見してみました。料理の仕方が分からなかったので、缶詰を開けてそのまま食べてみたのですが、、、そうですね。ゆでてつぶれた豆をしばらく排水溝の中に漬けておいたらこんな味かな、という味でした。そうか、じゃあ私もぜひ、という方はどうぞご自由に。 滝の麓の公園ではお父さんが子供たちと遊んでいました。彼女の妹がお父さんにぐるぐる振り回してもらっていたのですが、それがやっと終わったら「次は私!」と彼女が催促したのです。お父さんはよろけていましたが、それでも気を取り直して重い彼女を振り回してあげたのでした。 夕方、街に帰ってきました。遠くまで連れて行ってくれた美奈子ちゃんにカナダ名物プティーンのお店でフィッシュアンドチップスをご馳走しました。私たちのはプティーンです。これは単に揚げたジャガイモに生チーズと肉汁をかけただけのもの。チーズが半分とろけておいしいのです。肉汁はグレービーソースと言いますが、ベジタリアンの多い地域にあるので、野菜とマッシュルームがベースの特製グレービーを使ってあります。
by ammolitering3
| 2010-06-27 12:09
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